「人にもイルカにも優しい海の実現」

天草市では、世界的にも貴重な、人と野生イルカの共生が根付くこの海を持続可能なものとするため、様々な調査・分析を通じてお互いが寄り添って、暮らしていける地域づくりを行なっています。具体的な取組み内容は以下のとおりです。

個体識別調査

個体識別とは、イルカ1頭ずつの見た目の特徴を調べて見分けること。写真や動画でデータを集積し解析をする。生態調査の基本情報として重要な要素。2022年度の調査により、130頭の識別ができている。特徴が多いほど、識別の確率があがり、また初めてのイルカウォッチングでも判別が容易となる。しかし、背びれだけでは、特徴が乏しいイルカはまだまだ多い。揺れる船上で、動き続けるイルカの写真を撮るのはとても難しく、また膨大な量の画像を解析する作業にも多くの時間を要する。

イルカウォッチング遭遇率

天草では、年間を通してイルカウォッチング観光が行われ、地域の重要な経済活動のひとつとなっている。その遭遇率は年間を通じて90%程度と非常に高率で、とくに春~夏にかけてはほぼ100%であり、まさに観光の目玉商品である。では、全体の確率を下げる秋~冬はどのような状況なのか、また、夏場の台風や冬場の時化による欠航率はどの程度か、乗船時間(基本は1時間)の状況はどうかなどを現場事業者の協力をもとに情報収集し解析を進めている。

イルカの行動範囲

天草のミハミハンドウイルカは早崎瀬戸海峡~有明海の定住型で、日中の主な行動範囲は通詞島~鬼池港の沿岸となっている。この範囲では、陸からイルカの姿を確認できるほど近距離(陸から1~1.5㎞程度)で過ごしている。その最小範囲いがいに、西は富岡半島沖、東は湯島、遠い場合には島原港沖まで北上することがある。イルカの行動範囲について、遭遇ポイントや移動ルートなどの情報を収集し、季節や潮流の影響などを調査。

イルカウォッチングの自主ルール

イルカウォッチング事業者は、通詞島沖に生息しているミナミハンドウイルカのウォッチングを行う際に、野生イルカの自然な行動を妨げないことや安心安全な航行(お客様・漁業従事者)を行なうため、以下の自主ルール(イルカウォッチング事業者が参加する安全運航協議会より)に則って運航しています。お客様にはこれらのことにご理解をいただき、ご参加いただけますようお願い申し上げます。

イルカウォッチング 自主ルールシートを確認する

環境保護費について

天草市のイルカウォッチング事業者は、市が推進する「イルカと共存できる環境づくり」の思想と取組みに基づき、「イルカと人との共生」に向けた実践的な取組みとして、環境保護費の活用を通じた持続可能なイルカウォッチングを目指します。
環境保護費は、イルカウォッチング参加者(協力者)への説明と理解を得て、ご負担いただき、その財源はビーチクリーン等の環境保護活動に使われ、イルカが生息しやすい海、漁師さんにとって安心安全の海となるよう取組んでまいります。また、徴収した環境保護費額の徴収額と使途については随時公開してまいります。

○ 環境保護費の使いみち
・イルカに配慮した環境保護の活動
・ビーチクリーン等の海岸清掃イベントの開催
・繁忙期のパトロール船の運航
・お客様の安全安心を確保するための取組み
・上記を周知するための情報発信ほか

詳しい内容を確認する(外部リンク)

○ 環境に配慮したイルカウォッチングと環境保護活動に取り組む認定事業者一覧
・天草海鮮蔵(外部リンク)
・イルカクラブ(イルカウォッチング総合案内所)(外部リンク)
・門口水産(天草イルカパルセンター 恵丸)(外部リンク)
・ドルフィンクルーズ(イルカウォッチング総合案内所)(外部リンク)
・マリンワールド(イルカウォッチング総合案内所)(外部リンク)
・丸健水産(丸健イルカウォッチング)(外部リンク)

(※敬称略・五十音順)

ビーチクリーン(海岸清掃)について

環境に配慮したイルカウォッチングと環境保護活動に取り組む認定事業者が加盟する「天草市イルカウォッチング事業者チーム(通称:「イルカと人との共生」を推進する会)」は、イルカウォッチングに参加するお客様に環境保護費をご負担いただくことで、その財源をもとにイルカの生態保護を行なうため、年中通じてビーチクリーン(海岸清掃活動)を行なっています。私達の考え・活動にご賛同いただける方、ぜひビーチクリーンイベントにご参加ください。