2025.10.13 天草市イルカウォッチング事業者チームによる高付加価値化へ向けた乗船ガイド付きイルカウォッチングのテスト運航を実施されました

天草市が推進する「イルカと人との共生」に向けた実践的な取組みを行なうため設立された「天草市イルカウォッチング事業者チーム、以下、天草市事業者チーム(※1)」は、天草市の海に生息する野生イルカや環境に配慮した取組の一環として、令和7年10月13日(月・祝)に、イルカウォッチングの高付加価値化へ向けたテスト運航を実施されました。
 
当日は、テスト運航として、11時30分に出航するイルカウォッチング船で実施され、同事業者チーム内の1隻の船(乗船客数:26名)で実施されました。
 
これまで天草市のイルカウォッチング船では、乗船客に対して人手不足や時間の確保などを理由に十分にガイディングが行えていない状況が続いており、このたび天草市事業者チームの共同運航便の運航を通じて、乗船ガイド付きイルカウォッチングツアーテストを行なわれました。
 
これまでのイルカウォッチング船では、天草市にある複数のイルカウォッチング事業者がそれぞれ保有する船舶での運航であったところ、天草市事業者チームでは、自主ルール(※2)に基づく環境に配慮したイルカウォッチングの取組の一環として、イルカウォッチング船共同運航することで、さらにイルカへのストレスを軽減し、イルカが生息しやすい環境を確保することを目指されています。
 
天草市イルカウォッチング事業者チーム(※1)では、令和6年7月1日より、イルカと人との共生の思想に基づき、環境に配慮したイルカウォッチングの取組みを開始し、令和7年4月11日から小学生以上の全ての乗船客に対して環境保護費の徴収を開始されています。

これらの負担金は、今回開催のビーチクリーンイベントやパトロール船の運航など天草市の海に生息する野生イルカや環境、乗船客の安心安全に配慮した取組に使われる予定です。

※1:「天草市イルカウォッチング事業者チーム」について
天草市五和町でイルカウォッチングを運営する事業者である天草海鮮蔵 、イルカウォッチング総合案内所(イルカクラブ、ドルフィンクルーズ、マリンワールド)、門口水産、丸健水産が、天草の海の資源を守り、環境・生業・観光を持続可能にする活動を行う
ことを目的に設立(令和6年3月)。主な取組み内容は、以下のとおり。
・お客様の安心・安全の確保
・漁師及び関係者の収益機会及び安心・安全の確保
・野生イルカが生息しやすい環境の確保
 
※2:「自主ルール」について
通詞島沖に生息しているミナミハンドウイルカのウォッチングを行う際に、野生イルカの自然な行動を妨げないことや安心安全な航行(お客様・漁業従事者)を行なうため、以下の自主ルール(イルカウォッチング事業者が参加する安全運航協議会より)に則って運航しています。
(参考)https://amakusa-dolphinsharmony.jp/watching/